建築コラム

column

施工管理はきつい?施工管理の仕事内容ときついと言われる理由4つ

施工管理を就職先として検討している方もいるでしょう。
きつい・つらいと言われる場合も多い施工管理ですが、どういった方に向いているのでしょうか?

本記事では、施工管理の仕事内容や、どのような方に向いている仕事なのか紹介していきます。

施工管理がきついと言われる理由も解説しています。
施工管理に興味がある方、就職先として検討している方は必見です。

施工管理はきつい?施工管理の仕事内容ときついと言われる理由4つ

施工管理の仕事内容とは?

施工管理を行うには、特別な資格などは必要ありません。
無資格、未経験でも施工管理の仕事に関われます。

しかし、施工管理者としてキャリアアップしたいのであれば、施工管理技士などの国家資格を取得してください。

施工管理の主な仕事内容は以下の5つです。

● 作業の進め方や人材などの工程管理
● 作業員の安全を守るための安全管理
● 材料の寸法や品質などの品質管理
● 人件費や材料費などの原価管理
● 役所などへの手続きや書類作成

これらの工事に関わる幅広い業務を担います。

現場監督との違いとは?

施工管理と現場監督の違いですが、ほぼ同じ物と考えていいでしょう。
施工管理は現場での作業が順調に進むように努めますが、現場監督も同様に作業が順調に進むように努めます。

ただし、現場での指示や材料の発注など現場での作業を中心に、逆に施工管理は書類作成などの事務作業を中心に行う場合が多いです。
明確な違いはありませんが、現場作業と事務作業で現場監督と施工管理を分けられる場合が多いと知っておきましょう。

大きな企業であれば、現場監督と施工管理は担当を分けますが、中小企業などは兼任していることが多いです。

施工管理がきつい理由4つ

施工管理はきついと聞いたことがあるかもしれませんが、なぜきついのか、どういった点がきついのか知らない方も多いでしょう。
就職先として検討しているのであれば、きつい理由も必ず知っておいてください。

残業が多く労働時間が長い

施工管理は残業時間が多く、労働時間が長い点がきつい理由の1つです。
厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査」では施工管理をふくむ建設業界はほかの業種と比べ年間の労働時間は360時間以上多いそうです。

また、施工管理または現場監督の3割程度の方が、「労働時間の長さがストレスであり悩み」だと答えました。
残業量が多くなる理由としては、しなければいけない業務が多いのが理由のようです。

事故が起こりやすい環境である

工事現場は安全に務めていても高所であったり、重機が走っていたりと危険で事故が起こりやすい職場です。
骨折などの怪我だけではなく、最悪の場合死亡事故になります。

行き交う作業人や業者の方も多いため、それぞれの安全や危機管理を行う立場である施工管理は責任が重くつらいと感じるようです。

無茶な要望を受ける場合もある

工事を行う会社の多くは、下請けとして仕事を受ける場合が多いです。
そのため、想定外な要望や急激な納期の短縮など無茶な要望を突きつけられることがあります。

このような事態がないように、事前に打ち合わせは行いますが、急な変更はよくある話のため、先を見据え予定を建てなければいけません。

業務が多く部下の指導にまで手が回らない

施工管理は自分が抱えている業務で手がいっぱいになりやすく、部下の指導や育成にまで手が回りません。
そうなると、なかなか部下が育たず、何時まで経っても仕事を任せられません。

また、自分自身も先輩から満足に仕事を教えてもらえない状態で施工管理を務める可能性もあります。
満足に仕事を教えてもらえなかったからこそ、仕事が手一杯で部下にも指導できず、悪循環が生まれてしまいます。

施工管理に向いている方・向いていない方

きつい・つらいと言われる施工管理ですが、ほかの職業同様に向いている方と向いていない方が存在します。
施工管理の職に就くのであれば、自分が施工管理に向いているのか、向いていないのか確認してください。

施工管理に向いている方は話を聞いて話せる方

施工管理に向いている方は、人の話を聞いて話ができる方です。
仕事を依頼してくれるクライアント、作業を行う職人とのコミュニケーションは必要不可欠です。

そのため、まわりの方の意見を聞き、意見をまとめ、発信できる方が最適と言えます。

施工管理に向いていない方は気にし過ぎる方

工事現場は現場によって状況・環境がさまざまで、同じ現場はありません。
以前の現場では上手く行った進め方であっても、次の現場で同じ方法を行い上手くいくとは限りません。

また、人間関係もややこしいため、1つの物事を気にしすぎて視野を狭めてしまう方は精神的に辛くなってしまうでしょう。
反省せずに忘れてしまうのも問題ですが、ずっと気にして考え込んでしまうのは危険です。

まとめ

施工管理は、工事現場では欠かせない立ち位置です。
しかし、その分責任も重くつらい・きついと言われがちです。
本記事では施工管理がどんな仕事なのか、どんな方に向いている仕事なのかを紹介しました。

仕事には向き不向きが存在します。
施工管理を目指す前に、そもそも自分に向いているのかを見直してみましょう。

BUILDING
WORK建築コラム
COLUMN

京和工業では建築に関するコラムをご用意しています。専門的な内容ですが、どなたでもご理解いただけるように、なるべくわかりやすい表現で書いていますので、是非気軽に閲覧してもらい、皆様のお役に立てていただけると幸いです。