重機オペレーターはどんな仕事?重機ごとに必要な資格についても徹底解説!
建設現場において重機は必要不可欠なものであり、重機を操作できる重機オペレーターは工期を左右する重要な存在です。
しかし、誰でも重機を動かせるわけではなく資格を持った重機オペレーターだけが重機を操作できます。
今回は重機オペレーターの資格について解説します。
重機オペレーターとは
重機オペレーターは建設機械とも呼ばれる重機を操作する専門職のことです。
しかし、重機オペレーターという資格はなく、重機の種類に応じて必要な資格が異なります。
仕事の内容は重機によって異なるため、最初に重機の種類を確認します。
重機オペレーターの将来性
工事現場などで重要な役割を果たす重機オペレーターですが、将来性はどうなのでしょうか。
以下の3つの理由から将来性は明るいと考えています。
・高い市場価値を有している
・労働力が不足している
・復興作業や維持作業でも活躍する
専門職であるオペレーターは現場にとって必要不可欠な存在です。
それだけに、市場価値は極めて高いといえます。
しかも、後ほど解説しますが1つの重機を動かすには複数の資格が必要となるため、多くの資格を持っているオペレーターの存在は貴重です。
建設業界が他の業界よりも高齢化が進んでいるというのも有利な状況です。
引退する高齢作業員の後継者として現場で重宝される存在なのです。
また、自然災害の復興作業や道路の維持管理、除雪などでも重機は大活躍します。
そのため、今後も重機の需要は堅調に推移すると考えられ、操作するオペレーターの需要は高い状態を維持するでしょう。
主な重機の種類
建設現場や土木工事の現場で使用される主な重機をまとめました。
重機名 | 主な必要免許 | 仕事内容 |
油圧ショベル | 自動車免許
車両系建設機械運転技能講習 |
別名はユンボ
整地や掘削作業を行う |
フォークリフト | 自動車免許
大型自動車特殊免許 フォークリフト運転技能講習修了証 |
パレットに2本の爪を差し込んで貨物を輸送する |
クレーン車 | 自動車免許
大型自動車特殊免許 クレーン・デリック運転士免許 玉掛け技能講習 |
長いアームの先端にフックを取り付け、重い荷物を運ぶ |
ブルドーザー | 自動車免許
大型・小型自動車特殊免許 車両系建設機械運転技能講習 |
排土を押し出して整地などを行う |
高所作業車 | 自動車免許
高所作業車運転技能講習 |
クレーンの先端にカゴを取り付け高い場所で作業する |
ロードローラー | 自動車免許
大型・小型自動車特殊免許 |
巨大なローラーで地面を固める |
必要となる資格
重機を操作するには、重機ごとに必要な資格を持っていなければなりません。
ここでは重機に関する4つの免許を紹介します。
大型自動車特殊免許
1つ目の免許は大型自動車特殊免許です。
重機を公道で走らせるためには運転免許が必要です。
2017年に免許制度が改正されてから運転免許は9種類に分かれていますが、このうち重機に関わるのは特殊免許です。
大型特殊免許があれば。大型特殊自動車も小型特殊自動車も運転できます。ここでは大型特殊免許について解説します。
大型特殊免許はフォークリフト、クレーン車、ブルドーザー、ロードローラーなどが公道を走る際に必要とされる免許です。
大型特殊免許は、通常の運転免許証と同じく自動車教習所などで取得できます。
車両系建設機械運転技能講習
動力を使って自走できる建設機械を操作する際に必要な免許です。
ブルドーザーや油圧ショベルを操作するために必要な免許で、指定の教習所で講習を受けると取得できます。
クレーン・デリック運転士免許
クレーン車の操作やクレーンの一種であるデリックを操作するために必要な免許です。
吊り上げ荷重5トン以上のデリックを運転するには、この資格が必要となります。
免許は全国7か所の安全衛生技術センターでの試験に合格すると与えられます。
あるいは、登録教習機関で学科教習と実技教習を受講したのち、修了試験に合格すると免許が与えられます。
フォークリフト運転技能講習修了証
一般には、フォーク運転免許ともいわれます。
最大積載荷重が1トン未満であれば、フォークリフト運転業務についての特別教育で得られる特別教育修了証で運転できます。
しかし、1トン以上のフォークリフトを運転する場合は技能講習修了証の取得が必要です。
1トン未満の場合は特別教育修了証が、1トン以上の場合は技能講習修了証が必要と覚えておくとよいでしょう。
技能講習修了証を取得するには、各都道府県が認める教習機関で安全技能講習を受講しなければなりません。
学科と実技の技能講習を所定の時間受講したのち、実技試験で合格すると技能講習修了証が得られます。
まとめ
今回は重機オペレーターの資格について解説しました。
各重機ごとに資格が異なるため、必要な資格をそろえるのが大変かもしれません。
しかし、重機オペレーターの将来性を考えると苦労に見合うだけの価値はあるといえます。
この機会に、必要な資格をそろえてみてはいかがでしょうか。
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