施工管理技士の魅力とは？種類と仕事内容について紹介
「施工管理技士ってどんな仕事？」
「仕事の魅力は何？」
「試験に合格しなければいけないの？」
建築業界への就職を考えている方や現在土木関連の職に就いている方で、施工管理技士に興味をお持ちの方は多いかもしれません。
そこで今回は施工管理技士の役割や仕事内容について解説します。
ぜひ最後まで読み、施工管理技士の魅力に触れてみてください！
施工管理技士とは？
施工管理技士とは建築現場における、工事の進行管理や品質管理を行う専門家です。
「管理」と名付けられる背景からも、施工管理技士は現場の管理者であり監督となります。
いわゆる建築現場で全体を見渡す人と思ってもらえればよいでしょう。
具体的には国家資格である、施工管理技術検定の1級または2級合格者が施工管理技士の対象です。
また、施工管理技士はやりがいを感じられる仕事でもあります。
自分自身が管理して完成した建造物を確認できるのは、何ものにも代えがたいでしょう。
そんな理由から施工管理技士には年々注目が集まっています。
施工管理技士の種類と役割
施工管理技士とひとえに言っても、資格の種類は7つにものぼります。
一般的な建築関連だけでなく、以下の種類があるのは覚えておきましょう。
・建築施工管理技士
・土木施工管理技士
・電気工事施工管理技士
・管工事施工管理技士
・造園施工管理技士
・建設機械施工技士
・電気通信工事施工管理技士
それぞれの資格に1級と2級があり、どちらかを取得すれば施工管理技士と呼ばれます。
では1級と2級の違いはどこにあるのでしょうか。
次から順番に見ていきましょう。
第一種施工管理技士とは？
第一種施工管理技士および1級施工管理技士は監理技術者とも呼ばれます。
監理技術者は請負金額が4,500万円以上の現場で、配置が義務付けられている者です。
いわゆる現場の最高責任者と言える人物。
計画立案～品質管理まで幅広い業務に携わります。
この後解説する主任技術者よりも立場は上であるため、当然資格取得難易度も上がるのが実情です。
第二種施工管理技士とは？
第二種施工管理技士および2級施工管理技士は主任技術者に認定されます。
すべての現場では主任技術者以上の権限を持った人が指揮する必要があり、管理技士のもと施工しなければいけません。
一般的には監理技術者と行う業務は変わらず、違いは請負金額の違いです。
金額が4,500万円を上回ると監理技術者の指揮が必要不可欠。
ゆえに主任技術者は4,500万円を下回る現場に限定されます。
施工管理技士の業務内容
施工管理技士の業務内容は大きく分けて以下5つです。
・工程管理
・品質管理
・安全管理
・原価管理
・環境管理
次から順番に見ていきましょう！
業務内容①：工程管理
工程管理は施工前の準備を整える重要なステップです。
具体的にはスケジュール管理・受発注間での契約締結・ルール作りなどがあります。
迅速に進めるためにはコミュニケーション力が重要となるでしょう。
業務内容②：品質管理
品質管理は完成物が仕様書の通りにつくられているか確認する作業です。
確認方法には独自試験の導入や評価ごとの点検などで確認を行います。
写真撮影で記録を残すのもポイントです。
業務内容③：安全管理
安全管理は施工に関わるすべての安全を守るための取り組みです。
代表的なのは危険予知活動があります。
「こんな事故が起こったらどう対処するか？」「トラブルを招かないために何に取り組めばいいか？」などを話し合っていくのです。
業務内容④：原価管理
原価管理とは予算と実際の原価を照らし合わせ、プラスの方向へ持っていく工程です。
万が一利益をうみ出せない場合は材料費・人件費・経費などからコストカットしていきます。
原価を微調整させながら施工するのも、施工管理技士の大事な仕事です。
業務内容⑤：環境管理
環境管理とは環境に配慮した工事を進めるためのステップです。
具体的には産業廃棄物の管理や騒音防止などにつとめていきます。
近隣住民とのトラブルを招かないための工程とも言えるでしょう。
施工管理技士になるには
施工管理技士になるためには、年1回行われる国家試験に合格する必要があります。
1級2級ともに2次試験（1次はマークシート・2次は記述）まで合格すれば資格取得です。
60%以上で合格、対策を徹底すれば合格も夢ではありません。
施工管理技士の必要性
施工管理技士のニーズが年々高まっている背景として、複数建設現場の担当性があります。
法律では3,500万円以上の請負金額である場合、主任技術者は専任でなくてはいけません。
ゆえにほかの現場を同時に受け持てないのです。
一般的には3,500万円以上を超えるケースが多いため、施工管理技士は常々必要とされています。
施工管理技士の仕事を把握しておこう
今回は施工管理技士の役割や仕事内容について解説しました。
施工管理技士は現場の管理者であり監督です。
業務内容は工程管理～環境管理まで、幅広い仕事を行います。
やりがいを感じられる仕事のため、この機会にぜひチェックしておきましょう！