建築コラム

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建設機械施工技士はどんな資格?取得するメリットは?試験内容とともに一気に解説します!

建設機械施工管理技士は、建設現場で必ず必要とされる資格です。
この資格を持っていると、ブルドーザーや油圧ショベル、アスファルト・フィニッシャなどの建設機械の操作ができます。

この資格を取得するには日本建設機械施工協会が実施する試験に合格しなければなりません。
資格を取得すると、転職に有利になったり、会社での待遇がよくなったりするメリットがあります。

今回は建設機械施工技士のの業務内容やメリット、試験について解説します。

 

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建設機械施工技士はどんな資格?取得するメリットは?試験内容とともに一気に解説します!

建設機械施工技士とは

建設機械施工技士は、国土交通省が管轄する国家資格です。
年に一度、国家試験が実施され合格すると1級・2級の建設機械施工技士の資格を取得できます。
この資格を持っていると、建設業の現場で建設機械の専門家として活躍できます。

建設機械施工技士で扱う機械は以下の6種類です。

第1種 ブルドーザー
第2種 油圧ショベル
第3種 モータ・グレーダー
第4種 ロード・ローダ
第5種 アスファルト・フィニッシャ
第6種 アースオーガ

2級と1級の違い

1級と2級の業務内容はほとんど同じです。
違いは、工事現場の規模と仕事をする上での権限の範囲です。

1級は特定建設業と一般建設業の両方の現場で働けますが、2級は一般建設業に限られます。

また、2級は6つの種別のうち、取得した種別の機器しか使用できませんが、1級は全ての機器を使用できます。

建設機械施工技士の業務内容

主な業務内容は施工管理業務、建設機械の取扱、機械の検査の3つです。

施工管理業務は工事現場において建設機械を管理する業務のことで、工事計画書作成や現場の安全管理、進捗を確認する工程管理、計画通りに施工されているかの品質管理などを行っています。

建設機械は先ほど挙げた6種の機械のことで、検定に合格した機械の取り扱いが可能です。
1種であれば全ての機械を取り扱えます。

建設機械施工技士の資格を取得すると、自動的に特定自主検査員資格が与えられ、建設機械の検査を行えます。

資格を取得するための受験資格の概要

1級の受験資格は以下のとおりです。

・大学で指定学科を卒業後、実務経験が3年以上(指定学科以外は4年6か月以上)
・短大、高専の指定学科卒業後、実務経験5年以上(指定学科以外は7年6か月以上)
・高校卒業者で2級に合格し、実務経験5年以上
・2級合格し、実務経験5年以上
・実務経験15年以上

2級の受験資格は以下のとおりです。

・大学で指定学科を卒業後、実務経験半年以上(指定学科以外は1年以上)
・実務経験6年以上

学科や職務経歴、学歴は詳細に規定されていますので、試験を実施する日本建設機械施工協会が発行する「受験の手引き」を入手し、参照してください。

 

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建設機械施工技士のメリット

建設機械施工技士の資格を取得すると、以下のようなメリットがあります。

・転職に有利
・昇進や昇給に有利

建設機械施工技士は、法律によって建設現場に必ず配置するよう義務付けられています。
建設業に携わっている会社であれば、どの会社でも必要としています。
そのため、建設業界内で転職するときに有利になる資格です。

有利なのは転職だけではありません。
社内の昇進や昇給といった待遇面でも有利になります。

建設機械施工技士の試験について

建設機械施工技士の試験は、学科試験である第一次検定と実地試験である第二次試験の2つで構成されています。

第一次試験の合格者のみ第二次試験を受験できる仕組みですが、受験者の利便性を考慮し、合否の判定に関わらず、同日中に2つの試験を受験できるようにしています。

今回は2級建設機械施工技士の試験内容について紹介します。

第一次検定

第一次検定は共通問題と種別問題で構成されています。
出題形式は四者択一のマークシート形式です。
共通問題は土木工学・建設機械原動機・石油燃料・潤滑剤・建設機械・建設機械施工法・施工管理法・法規の各内容が出題されます。

第二次検定

第二次検定の出題形式は記述式です。
出題内容は建設機械施工法や施工管理法、建設機械組合せ施工法です。
第二次検定では筆記以外に実技検定も行われます。
6つの種別の機械を操作する試験です。

合格率

令和4年度の合格率は以下の通りです。

1級第一次検定 26.4%
1級第二次検定 52.7%
2級第一次検定 44.9%
2級第二次検定 68.2%

1級・2級ともに一次検定よりも二次検定の合格率が高くなっています。

ただ、1級と2級の第一次検定合格率を比較すると、1級は26.4%で4人に1人の合格率であるのに対し、2級は44.9%でほぼ2人に1人が合格しています。
どの機種でも扱える汎用性が高い1級の合格はかなり難しいことが見て取れます。

筆記試験の難易度自体は高くありませんので、事前に準備すれば十分合格できる試験です。

まとめ

今回は建設機械施工技士についてまとめました。
工事現場で建設機械は重要な役割を果たしていて、それらを管理する建設機械施工技士は重要な役割を担っています。

しかも、法令で配置が義務付けられているため、価値が高い資格だともいえます。
保有していると待遇面や転職時に有利になる資格ですので、取得できるチャンスがあれば、ぜひ、取得したい資格だといえます。

 

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