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デリックとクレーンの基本的な違いとは?種類や用途を解説

デリックとクレーンは、重量物の持ち上げや移動に不可欠な機械です。
デリックはクレーンの一種で、高層ビルや橋梁などで使用されるクレーンです。

本記事では、デリックとクレーンの基本的な特徴、主な種類、用途、そして選択基準について詳細に解説していきます。

デリックとクレーンの基本的な違いとは?種類や用途を解説

デリックとクレーンの基本と用途

デリックの基本的な特徴

デリックは主に建設現場や港湾で見られる、重い物を持ち上げるための機械です。
その特徴として、一般的には固定式の構造を持ち、大きな荷物を長距離にわたって持ち上げる能力を持つ点が挙げられます。

また、デリックは主に一点から荷物を吊り上げることに特化しており、その柔軟性は限られているものの、非常に高い持ち上げ能力を持つのが特徴です。

デリックの主な種類と用途

デリックにはさまざまな種類が存在しますが、主に固定デリック、移動式デリック、そして浮遊式デリックの3つに分けることができます。

固定デリックは主に建設現場で使用され、大型の構造物を持ち上げる際に役立ちます。
移動式デリックはその名の通り、位置の移動が可能で、より多用途に対応できる特性を持っています。

浮遊式デリックは、海上での作業に特化した種類で、油田の設備などを持ち上げる際に使用されます。

クレーンの基本的な特徴

クレーンはその可動性と多用途性に優れ、建設現場や工場、港湾などさまざまな場所で活躍します。
クレーンは、デリックと比較して動きが多様であり、水平移動や回転移動が可能です。

このため、より複雑で精密な持ち上げ作業に対応することができ、用途に応じて多様なタイプのクレーンが設計されています。

クレーンの主な種類と用途

クレーンには、橋梁式クレーン、タワークレーン、トラッククレーン、ガントリークレーン、テレスコピッククレーン、ジブクレーンなど多種多様なタイプが存在します。
これらのクレーンは、それぞれの特性に応じて建設現場、工場、倉庫などで使われており、持ち上げる物の種類や作業環境によって選択されます。

特に、タワークレーンは高層ビル建設に不可欠な機械であり、ガントリークレーンはコンテナの積み下ろしに使用されることが多いです。

デリックとクレーンの機能比較

デリックとクレーンは、持ち上げ能力や運動機能において基本的な違いを持ちます。
デリックは動力装置があるため優れた持ち上げ能力があります。

一方でクレーンは、可動性と多用途性に優れ、さまざまな種類の中から最適なものを選ぶことができます。
重い荷物を特定の位置に持ち上げる必要がある場合はデリックが、より複雑な作業や条件に合った機材が必要な場合はクレーンが選ばれる傾向にあります。

デリックの種類について詳細

デリックの種類はその構造と用途によって多岐にわたります。
固定式から移動式、さらには特定の条件下で使用される浮遊式まで、デリックはさまざまな状況に対応するための特性を持っています。

固定デリックにおける特性と用途

固定デリックは、その名の通り、一定の場所に設置されて使用されます。
この種類のデリックは非常に強力であり、特に重量のある物体を長距離にわたって持ち上げる必要がある場合に最適です。

建設現場での大型建築材料の持ち上げや、港湾での重い貨物の取り扱いなど、固定デリックの特性を生かした用途が数多く存在します。

移動式デリックにおける特性と用途

移動式デリックは、固定式に比べて場所を選ばずに利用できる柔軟性を持ちます。
この種類のデリックは移動することができるため、作業範囲が広がります。
一般に、移動式デリックは建設現場での使用に適しており、特に複数の箇所で頻繁に荷物を持ち上げる必要がある場合に役立ちます。

浮遊式デリックにおける特性と用途

浮遊式デリックは、主に海上や水上で使用されます。
この種類のデリックは、特に海洋プラットフォームの建設や維持、修理などにおいて重宝されます。

浮遊式デリックの最大の特徴は、非常に重い荷物を安定して持ち上げられる点にあり、油田開発や海底ケーブルの敷設など、特殊な環境下での使用が主な用途です。

クレーンの種類について詳細

クレーンはその多用途性と可動性から、多種多様なタイプが開発されています。
これらのクレーンは、使用する環境や作業内容によって適切なものが選ばれます。

橋梁式クレーンの説明

橋梁式クレーンは、工場や倉庫などの屋内で広く使用されるタイプです。
このクレーンは、建物の天井に取り付けられたレールを移動することにより、横方向の広い範囲にわたって物を持ち上げ、移動させることが可能です。

その高い柔軟性と効率性から、製造ラインの材料運搬や製品の移動など、多岐にわたる用途に対応しています。

タワークレーンの説明

タワークレーンは、高層ビルや大規模な構造物の建設現場で不可欠な機械です。
その特徴は、非常に高いところでの作業に適しており、大きな負荷を持ち上げて移動させる能力にあります。
タワークレーンの使用により、建設現場の効率が大きく向上し、より高い建築物の構築が可能となります。

トラッククレーンの説明

トラッククレーンは、その名の通りトラックに取り付けられたクレーンで、高い移動能力を持つ点が特徴です。
このクレーンは主に、一時的な作業や急なニーズに応じて、様々な場所へ容易に運ばれ、使用されます。

建設現場だけでなく、災害復旧作業や機械の設置など、幅広い用途で活躍しています。

まとめ

本記事では、デリックとクレーンの根本的な違いについて解説し、それぞれの種類や用途を紹介しました。

デリックはその設置が比較的固定された状態で、重量物の持ち上げや移動に特化しており、特に海上や建設現場での利用が見られます。
一方、クレーンはその移動性に優れ、様々な工事現場や工場内での貨物の搬送に広く活用されています。

各種類の機能や特性を理解し、適切な機械を選択しましょう。

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