移動式クレーンの免許取得はいくらかかるの?クレーンの免許取得に必要な費用や条件を解説
移動式クレーンをはじめとする各種クレーンを操作するためには免許を取得しなければなりません。
免許取得には教習所に通う費用や受験料などが必要ですが、いったいどれくらいかかるのでしょうか。
この記事では、移動式クレーン免許を中心に免許の取得に必要な費用や受験の条件などについて詳しく解説します。
クレーン免許の取得をめざす方はぜひご参考にしてください。
クレーン免許受験に必要な条件
クレーン免許を受験するためにはどのような条件があるのでしょうか。
満18歳以上であること
クレーン免許を取得するためには満18歳以上でなければなりません。
これは、普通自動車第一種免許と同じ条件です。
しかし、受検するだけなら満18際未満でも可能です。
満18歳から講習を受講可能な教習所が多いのですが、中には満18歳未満でも受講できると教習所もあります。
とはいえ、たとえ受講を完了したとしても満18歳になるまでは、免許を受け取ることはできません。
満18歳以上になれば、たとえ学生だとしてもクレーン免許が取得できます。
普通自動車免許や大型特殊免許などを持つこと
クレーンは公道を走って現場まで行かなければなりません。
そのため、普通自動車免許や大型特殊免許などを所有している必要があります。
クレーン免許を取得する際にあわせてこれらの免許を取得しておくとよいでしょう。
移動式クレーン免許・資格の取得に必要な費用
クレーンもいくつかの種類がありますが、代表的な移動式クレーン運転士免許について解説します。
移動する土台に設置されたクレーン車の運転をするためには、移動式クレーン運転士の免許が必要です。
移動式クレーンは、自由に移動して建築現場などに赴くことができるため、業務の幅を広げることができます。
免許・資格の取得には、概算で以下の費用がかかります。
項目 | 費用 |
教習所の受講料(免除資格がない場合) | 13万円~16万円 |
学科試験受験料 | 6,800円 |
実技試験受験料 | 1万1,100円 |
その他のクレーン免許に必要な費用
クレーンには移動式のほか、小型移動式などがあります。
それぞれの費用を見てみましょう。
小型移動式クレーン
項目 | 荷重、費用 |
つり上げ荷重の制限 | 1トン~5トン未満 |
免許の取得費(業務経験の有無により受講時間は20時間~13時間) | おおむね2万7,000円~5万円 |
上記の表のように免許の取得費は、業務経験の有無によって幅があります。
積載型トラッククレーンを使った業務に「小型移動式クレーン免許」は必要です。
床上操作式クレーン運転技能講習
項目 | 種類、費用 |
取扱い可能なクレーンの種類 | テルハ、天井クレーン、ジブクレーン、橋形クレーン |
講習受講費 | おおむね4万5,000円~5万円 |
床上操作式クレーンは床上の運転などが可能です。
床上操作式クレーン運転技能講習を受講すればよく、試験を受ける必要はありません。
クレーン・デリック運転士免許
項目 | 荷重、種類、費用 |
つり上げ荷重の制限 | 5トン以上 |
取扱い可能なクレーンの種類 | テルハ、天井クレーン、ジブクレーン、橋形クレーン |
免許の取得費(学科と実技を受講) | おおむね12万円 |
免許の取得費(実技のみ) | おおむね10万円 |
「クレーン・デリック」は工場や倉庫、建設現場などでよく使用されています。
関連資格・免許の取得費用
クレーン免許に関連する免許・資格の取得費用を見てみましょう。
玉掛け技能講習(1トン以上)
項目 | 費用 |
1トン以上の玉掛(小型移動式クレーン技能講習を受講している場合;3日間の講習) | おおむね2万1,000円 |
1トン未満の珠掛(2日間の特別教育) | おおむね1万5,000円 |
工場や建設現場などにおいてクレーンで重い荷物を持ち上げる際に、荷物をフックに掛けたり外したりする作業のことを「玉掛け」と言います。
講習を受講すればよく、試験を受ける必要はありません。
中型自動車第一種免許
項目 | 費用 |
所有する免許が普通免許(マニュアル)の場合 | おおむね17万円~24万円 |
所有する免許が普通免許(オートマ限定) | おおむね21万円~27万円 |
「中型自動車第一種免許」は、トラック搭載型クレーンなどを運転する場合に必要です。
大型自動車第一種免許
項目 | 費用および年数 |
教習所の費用 | おおむね10円~20万円 |
必要な運転経験普(中型・大型特殊含む普通免許) | 3年 |
「大型自動車第一種免許」は、オールテレーンクレーン(クレーン旋回体と走行用台車とが分かれる)が公道を走るために必要です。
運転免許試験場で受験する場合は、取得の難度は高くなりますが、費用は安くなります。
大型特殊自動車第一種免許
項目 | 費用 |
普通免許を所有している場合 | おおむね8万円~9万円 |
普通免許を所有していない場合 | おおむね17万円 |
「大型特殊自動車第一種免許」は、1つの運転席でクレーン操作と走行が可能なラフテレーンクレーン、トラクターなどの運転が可能です。
まとめ
建設業界や建築業界では、移動式クレーンなどの免許所有者は引く手あまたで、資格保有社員を増やせば会社の業績アップも可能です。
免許取得のために必要な費用は免除資格の有無などで幅がありますが、移動式クレーンの場合おおむね15万円〜18万円ですのでそれほど高額というわけではありません。
移動式クレーンなどの免許とセットで大型自動車第一種免許なども取得すれば、業務の幅も大きく広がるでしょう。
この記事を参考に、ぜひ免許取得をめざしてみてはいかがでしょうか。
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