建築コラム

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解体工事には免許が必要!取得するべき許可や登録など解説

工事現場で仕事をしたい方や、よりステップアップしたいと考えている方のなかには「解体工事に携わるのに特別な免許は必要?」
と悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回は、解体工事に必要な免許についてご紹介します。
解体工事に必要な免許や必要な技術などを知りたい方は、本記事を参考にしてください。

解体工事には免許が必要!取得するべき許可や登録など解説

解体工事に欠かせない5つの免許

解体工事に必要な免許は、主に以下のとおりです。

・とび技能士
・建築士
・解体工事施工技士
・建設機械管理技士
・土木施工管理技士

解体工事をする際は、上記のいずれかに合格した管理者を選任しなければなりません。
それぞれの資格について詳しく説明します。

とび技能士

とびの技能を認定する国家資格です。
主に以下の技術について認定をします。

・仮設建設物の設置
・仮設建設物の解体
・掘削
・土止

1級は厚生労働大臣、2級は都道府県により交付され、1級の方が難易度は高いです。
高所での作業が多い現場では、とびの知識や技術は必要不可欠。
とび職の仕事に関わらなくても、持っていれば建設現場で役立つでしょう。

建築士

建築業界で名の知れた国家資格です。
建築の構造などを中心に学び、解体工事でも活かせる専門的知識が身に付けられます。

1級は国土交通大臣、2級は都道府県知事より認定され、1級の方が難易度は高いです。
1級を取得すると、建物の建設に重要な設計デザイン業務に携われます。
解体工事のほかにも仕事の幅を広げたい方におすすめの資格です。

解体工事施工技士

解体工事に特化した専門的知識を身につけられ、エキスパートとして現場で活かせます。
国土交通大臣より認定される資格で、決められた講習を受講後修了試験を受けて合格すれば取得可能です。
比較的短期間で取得可能なため、解体工事業の登録や技術管理者として早く従事したい方におすすめです。

建設機械管理技士

建設現場では機械を操作し工事を進めます。
建設現場で機械を操作するには、建設機械管理技士の資格が必要です。

2級に合格すれば油圧ショベルやブルドーザー、1級合格後はトラクターや舗装用建設機械の操作が可能となります。
建設現場の知識だけでなく、機械の操作の知識も身につけられ、現場でより活躍できるでしょう。

1級取得後は、より大きな現場を任される可能性も高まるため、解体工事現場で監督を目指したい方には必要な資格です。

土木施工管理技士

土木工事をする際に現場を管理する主任技術者になるために欠かせない国家資格。
2級では土木における薬剤注入などを学び、1級では河川や道路など場所に合わせた知識を身につけられます。
主任技術者は、現場の施工計画書を作成したり工程を管理するなどの仕事が任されるため、建築業界でキャリアアップをしたい方におすすめです。
ほかの資格と併用すれば幅広い業務に携われます。

上記の資格を受験する際は、指定された年数の実務経験が必要です。
資格や級の種類により必要な実務経験年数は異なるため注意しましょう。

解体工事を始めるには許可や登録も必要

解体工事では免許の取得だけでなく、以下の条件を満たす必要があります。

・建設業許可
・解体事業者の登録

1件が500万円以上の解体工事では、建設業許可が必要です。
建設業許可は5年ごとに更新しなくてはいけません。

また、2019年6月以上に建設業許可の取得や更新をした場合に、解体や土木、建築の許可を得ていない業者は、解体事業者登録が必要となります。

解体工事に必要な技術や受けるべき講習

解体工事に携わる方は、以下の講習を受講し、解体工事をする上で大切な知識を身につけましょう。

・ショベルカーなどの運転技能講習
・クレーンの運転技能講習
・アスベストの建設解体の技能講習

建設現場でブルドーザーやショベルカーなどの3トンを超える建設機械を運転するには、技能講習を受講しなくてはいけません。
一般的な大型車両とは操作が異なり、特別な知識が必要だからです。
解体工事現場では建設機械を使って工事を進めるため、運転ができれば重宝されるでしょう。
長く働くためにも、大切な技術といえます。

また、クレーン車を使用する現場では、5トン未満の車両の操縦が可能な資格の習得が必要です。
クレーン車の講習では、運転技術だけでなく関与する法令や知識を学びます。
クレーン車の操縦ができれば、より幅広い現場に対応できるでしょう。

そして、健康に影響を与えるアスベストが含まれた建物の解体は、誰でも携われるわけではありません。
石綿作業主任者技能講習を受けた作業員を必要とします。
上記の講習では、アスベストがもたらす健康被害などについて学べ、受講すれば重要任務を任される可能性が高まるでしょう。

解体工事現場でより活躍したい方は、必要な免許を取得し講習などで専門的知識を身につけるのがおすすめです。

まとめ

解体工事を行うには、「建設業許可」や「解体事業者の登録」が必要です。
さらに、工事を進めるために建築士や建設機械管理技士などの免許を取得する必要があります。

また、ショベルカーの運転技能教習などを受講すれば操作ができる資格が得られ、より現場で活躍できるでしょう。
解体工事に必要な免許や必要な技術などを知りたい方は、本記事を参考にしてください。

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